お休みタイムに利用できるのでは
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ChatGPT(AI)にストーリーをオーダー
お休み前の絵本タイムに、新しい話をオーダーされた時などに、ChatGPTに話を書いてもらって読むようなことも浸透していく可能性があるのかもなぁと思いました。
出力してくれた話がこちら。
シロクマのココとひかる魚
むかしむかし、広い氷の大地にココという心優しいシロクマがいました。ココはお母さんと二匹で暮らしていましたが、ほとんど遠くへ行ったことがありません。いつも同じ氷の上で遊び、同じ場所で魚を捕る毎日。
「世界は広いんだよ」とお母さんは言いました。
「遠くには大きな氷山や、色とりどりの光る空もあるんだよ」
けれど、ココには想像もできませんでした。
ある日、ココは氷の穴を覗き込みました。すると、水の中でピカッと何かが光ったのです。
「なんだろう?」
ココがじっと見ていると、銀色の魚がひらりと泳いできました。普通の魚と違って、体がキラキラ光っています。
「君、すごく光ってるね!」
ココが話しかけると、魚はくるりと回って言いました。
「僕はひかる魚。遠くの海から流れてきたんだよ」
「遠くの海?」
ココの心がドキドキしました。
「そうさ! そこには暖かい水や、サンゴの森や、空を飛ぶ魚だっているんだ」
「空を飛ぶ魚?!」
ココはびっくりしました。そんな生き物、見たことも聞いたこともありません。
「行ってみたいなぁ……でも、遠くに行ったことないし、どうすればいいかわからないや」
すると、ひかる魚はくすっと笑いました。
「じゃあ、まずは小さな冒険から始めてみたら?」
「小さな冒険?」
「いつも行く場所のもう少し先まで行ってみるんだよ。そこから少しずつ世界が広がるんだから!」
ココはその言葉にワクワクしました。
「やってみる!」
次の日から、ココはいつもより少し遠くまで歩いてみることにしました。見たことのない氷の形、聞いたことのない風の音、新しい魚たちの群れ……。
ココは気づきました。
世界は広くて、知らないことがたくさんある!
こうして、ココの小さな冒険が始まったのでした。
シロクマのココと氷のトンネル
ココの小さな冒険は、毎日少しずつ広がっていきました。
昨日はいつもの氷の丘を越え、今日はさらにその先へ。見たことのない雪の模様や、風に乗って飛ぶ氷のかけら……。ココは新しい発見が楽しくてたまりませんでした。
そんなある日、ココはひかる魚がいた氷の穴を覗き込みました。でも、もう魚の姿はありません。
「ひかる魚、どこに行っちゃったんだろう?」
ココが考えながら歩いていると、突然、足元の氷がバキッと割れました!
「わっ!」
ココは小さな氷の割れ目に落ちてしまいました。幸いケガはありませんでしたが、気づくとそこは氷のトンネルの中でした。
青く透き通った氷の壁が、ぼんやりと光を反射しています。上を見上げると、小さな穴から光が差し込んでいました。
「すごい……こんな場所があったんだ」
ココはドキドキしながら、トンネルの奥へ進んでみました。すると、遠くのほうで**ポタ…ポタ…**と水の滴る音が聞こえます。
「誰かいるのかな?」
ココがそっと近づくと、そこにいたのは……不思議な模様のペンギンでした!
「君、誰?」
ココが尋ねると、ペンギンはニコッと笑いました。
「僕はルル。ここは僕の秘密のトンネルなんだ」
「秘密のトンネル?」
「うん。氷の下にはたくさんの道があって、遠くまでつながっているんだよ!」
ココはびっくりしました。氷の上しか知らなかったのに、その下にも世界が広がっているなんて!
「ねえ、どこまでつながっているの?」
「それは行ってみないとわからないよ!」
ルルは楽しそうに言いました。
ココはちょっと怖かったけれど、胸の奥がワクワクしているのを感じました。
「……じゃあ、一緒に行ってみよう!」
こうしてココの冒険は、さらに深い場所へと続いていくのでした。
シロクマのココと流氷の向こう側
ペンギンのルルと一緒に、ココは氷のトンネルを進みました。
トンネルの中は青く透き通り、壁には小さな気泡が閉じ込められていました。天井からは水滴が**ポタ…ポタ…**と落ち、どこか遠くで風の音が響いています。
「ねえ、ルル。このトンネル、どこにつながってるの?」
「うーん、僕も全部は知らないんだ。でも、この先に氷の門があるって聞いたことがあるよ!」
「氷の門?」
「うん。それを越えると、もっと広い世界が見えるんだって!」
ココはワクワクしました。氷の門の向こうには、どんな景色が広がっているんだろう?
氷の門
しばらく歩くと、トンネルの先に大きな裂け目が見えました。そこには、まるでアーチのように巨大な氷の塊が二つ並んでいます。太陽の光が差し込み、氷の門はキラキラと輝いていました。
「これが……氷の門……!」
ココはその美しさに目を見張りました。
「でも、どうやって越えるの?」
ココが聞くと、ルルはニヤリと笑いました。
「ほら、あそこに小さな氷の道があるよ。あそこを渡っていけば、向こう側に行けるはず!」
ココは少し不安でした。でも、これまでの冒険を思い出しました。いつもの場所から一歩踏み出すことで、新しい発見ができたのです。
「……行ってみよう!」
二匹は慎重に氷の道を進みました。氷はツルツル滑りますが、ルルがバランスの取り方を教えてくれました。
そしてついに、二匹は氷の門をくぐり抜けました!
流氷の向こう側
氷の門を越えた瞬間、ココは思わず息をのみました。
そこには、今まで見たこともない景色が広がっていたのです。
遠くまで続く流氷の海。
その間を泳ぐ大きなクジラ。
空を舞う白い鳥たち。
「わぁ……」
ココは言葉を失いました。
「ね? 世界は広いんだよ!」
ルルが嬉しそうに言いました。
ココは心の中で、ひかる魚のことを思い出しました。
── 少しずつ進めば、世界は広がる。
「よし! もっともっと遠くまで行ってみよう!」
ココの目は輝いていました。こうして、ココの冒険は新たなステージへと進んでいくのでした。
シロクマのココと静かな流氷
流氷の海を越え、ココとルルはどんどん進んでいきました。空には白い鳥が飛び、大きなクジラが遠くで潮を吹いています。すべてが新しく、見たことのない景色ばかりでした。
でも──
「ねえ、ルル……なんだか静かすぎない?」
ココは足を止めました。
「え?」
ルルも周りを見渡しました。たしかに、さっきまで鳥の鳴き声や風の音が聞こえていたのに、今はまるで世界が止まったように静かでした。
氷の上には二匹の足音しか響きません。
「ちょっと……怖いかも」
ココの胸がザワザワしました。今まで知らない場所に行くのは楽しかった。でも、ここは今までと違う。どこまでも白い氷が続き、どこへ行けばいいのかもわからない。
「僕たち、ちゃんと帰れるのかな……?」
ココの足がすくみました。
すると、そのとき──
ピシ……ピシ……バキッ!
足元の氷がヒビ割れたのです!
「ルル! 氷が割れる!」
「ココ、走って!」
二匹は必死に氷の上を駆け出しました。後ろでは氷の塊がゆっくりと崩れ、冷たい海が顔を出しています。
ドボンッ!
ココは滑って転び、氷の隙間に前足が落ちました!冷たい水が一気に体に染み込みます。
「ココ!」
ルルが急いで駆け寄り、小さな翼でココを引っ張ろうとします。
でも、ココの頭の中にはある不安がよぎっていました。
── もし、このまま沈んでしまったら?
── もし、二度とお母さんのもとに帰れなかったら?
今まで感じたことのない、強い恐怖がココを襲いました。
「怖いよ……」
ココの目に涙がにじみました。
でも、そのとき。
「ココ、しっかりして!」
ルルの声が響きました。
「大丈夫! ほら、ゆっくり体を引き上げるんだ!」
「……っ」
ココは大きく息を吸い、震える前足に力を込めました。
── ゆっくり、ゆっくり……。
そして、なんとか氷の上によじ登ることができました。
「よかった……!」
ルルがホッとしたように笑いました。
でも、ココの心はまだドキドキしていました。
「ルル……僕、やっぱりまだ遠くへ行くのは怖いかも……」
ココは初めて、不安な気持ちを口にしました。
「今までの冒険は楽しかったけど、僕は何も知らなすぎる。こんな風に、また危ない目にあったらどうしよう……?」
ルルは少し考えてから、ココの目をじっと見ました。
「ココ、それは君が成長してる証拠だよ」
「……え?」
「本当に危ないって思えるのは、それだけたくさんのことを知ったから。怖がるのは悪いことじゃないんだよ」
ルルはニコッと笑いました。
「でも、一人じゃないよ。僕もいるし、ココを助けてくれる仲間もいる。だから、ゆっくりでもいいから進んでみよう?」
「……ゆっくり?」
「うん。ココのペースでいいんだよ!」
ルルの言葉を聞いて、ココは少しだけ心が軽くなった気がしました。
「……うん。じゃあ、もう少しだけ進んでみる」
不安を抱えながらも、一歩ずつ。
ココの冒険は続いていくのでした。
シロクマのココと風をまとうキツネ
流氷の海での恐怖を乗り越えたココは、ルルとともに再び歩き始めました。
「僕のペースで、ゆっくり……だよね」
ココは不安を抱えながらも、少しずつ前へ進もうとしていました。
そんなときでした。
サァァァァ……
どこからか、冷たい風が吹いてきました。
「ルル、なんだか風が強くなってきたよ……」
「ほんとだ。吹雪にならなきゃいいけど……」
二匹がそう話していると、目の前の雪がふわりと舞い上がりました。
「えっ?」
風に乗って、雪の中からふわふわの白い影が現れました。
それは── 真っ白なキツネ でした。
「……誰?」
ココが驚いて聞くと、キツネはニッと笑いました。
「僕はフィヨ。風と遊ぶのが大好きなホッキョクギツネさ!」
「風と遊ぶ……?」
「そう! 風を感じて、風と一緒に走るんだ!」
そう言うと、フィヨは軽やかに雪の上を駆け出しました。フワフワの尻尾が風に揺れ、まるで風と一体になっているようです。
「すごい……」
ココは思わず見とれました。
「君たちはどこへ行くの?」
フィヨが聞きました。
「僕たちは……もっと広い世界を見たくて、旅をしてるんだ」
「へぇ、それは面白そうだね!」
フィヨは興味深そうにココを見つめました。
「ねえ、じゃあ僕も一緒に行っていい?」
「えっ!?」
ココとルルは顔を見合わせました。
「いいの?」
「もちろん! 旅は仲間が多いほうが楽しいでしょ?」
フィヨはくるりと回って、雪を蹴り上げました。
「それに、僕は風の道を知ってるんだ。風が教えてくれるんだよ。この先に、もっと面白い場所があるって!」
「面白い場所……?」
ココの心がワクワクしました。
「どんな場所?」
「ふふ、行ってみてのお楽しみさ!」
フィヨは楽しそうに笑いました。
ココは少し考えましたが、不思議と怖くはありませんでした。ルルと旅をして、新しい出会いが増えていくことが楽しいと感じていたのです。
「……うん! じゃあ、一緒に行こう!」
こうして、ココとルルは新しい仲間、風をまとうキツネ・フィヨとともに、新たな冒険へと歩き出したのでした。
シロクマのココとフィヨの理由
フィヨが仲間に加わり、ココたちの旅はますます楽しくなりました。
フィヨは風の流れを読むのが得意で、「この風は南から来てるから、もっと暖かい場所が近いかもね!」などと教えてくれます。
「フィヨって、なんでそんなに風に詳しいの?」
ある日、ココが尋ねると、フィヨはふっと遠くを見つめました。
「それはね……僕も旅をしてるからさ」
「えっ?」
ココとルルは驚いてフィヨを見ました。
「実は僕、ずっと一人で旅をしてたんだよ」
「一人で?」
ココは信じられませんでした。寒い氷の世界を、ずっと一人で旅するなんて……。
「うん。僕の家族は、もっと遠い場所にいるんだ。小さいころ、みんなで旅をしてたんだけど、ある日、大きな嵐が来て……僕、一人だけはぐれちゃったんだ」
ココの胸がぎゅっと締めつけられました。
「それからずっと、風を頼りに歩いてるんだ。家族がどこかで風を感じてるなら、いつかまた会えるんじゃないかって思って」
フィヨは少し寂しそうに笑いました。でも、その目には強い意志が宿っていました。
「だから僕は、風と一緒に旅をするんだ。風はいつもどこかへ流れていく。どこかで家族とつながってるかもしれないから」
ココはじっとフィヨを見つめました。
── フィヨもまた、何かを求めて旅をしているんだ。
「……フィヨ」
ココは小さくつぶやきました。
「僕たちも一緒に探そうよ」
「え?」
「フィヨの家族。僕たちも一緒に探すよ!」
「ココ……」
フィヨの目が丸くなりました。
「君たちは、自分の冒険をしてるんでしょ? それなのに……」
「ううん。旅をする理由は、ひとつじゃなくてもいいよ!」
ルルがにっこり笑いました。
「それに、僕たちが旅を続けていれば、きっとフィヨの家族にも会えるかもしれない!」
フィヨはしばらく黙っていました。でも次の瞬間、ぱっと明るい笑顔になりました。
「……ありがとう! じゃあ、これからはもっともっと遠くへ行こう!」
フィヨの尻尾が、風にゆらりと揺れました。
こうして、ココたちの旅は新しい目的を持ち、さらに広い世界へと進んでいくのでした。
シロクマのココと風のささやき
フィヨの家族を探すという新たな目的を胸に、ココたちは旅を続けました。
フィヨは風の流れを感じながら、「この風は東から来てる」「こっちは湿った風だから、海の近くだよ」などと教えてくれます。そのおかげで、ココとルルも少しずつ風の意味を理解できるようになってきました。
「フィヨの家族も、この風を感じてるのかな……?」
ココがふとつぶやくと、フィヨは優しく笑いました。
「きっとね。だから僕は、どこへ行っても風を頼りに進んでるんだ」
風の音が変わる場所
そんなある日、ココたちは大きな氷の崖の前に立っていました。
「この崖、どうやって越えよう?」
ルルが首をかしげます。崖は高く、登るには滑りやすそうでした。
すると、フィヨが目を閉じて耳を澄ませました。
「……風の音が変わった」
「え?」
「この崖の向こう、風が強く渦を巻いてる……それに、聞こえるんだ」
「何が?」
ココとルルも耳をすませました。しかし、風の音しか聞こえません。
「……誰かの声がする」
フィヨの目が真剣になりました。
「もしかしたら、家族かもしれない!」
その言葉に、ココたちの心臓が高鳴りました。
「じゃあ、なんとかして向こう側へ行かないと!」
ルルが飛び跳ねるように言いました。
ココは崖を見上げ、深く息を吸いました。
「よし……みんなで力を合わせて登ろう!」
こうして、ココたちは崖を越えるための方法を考え始めました。
この先には、何が待っているのか……?
シロクマのココと風が導く崖
フィヨが「誰かの声がする」と言った崖の向こう側。そこには、もしかしたらフィヨの家族がいるかもしれない。
ココたちはなんとかして崖を越えようと考えました。
「うーん、高すぎて登れないね……」
ココが崖を見上げながら考え込みます。ルルも翼をばたつかせましたが、ペンギンでは飛ぶことができません。
「うーん……」
そのとき、フィヨがふっと笑いました。
「じゃあ、風に手伝ってもらおう!」
「風に?」
「そう! 風は僕たちの味方さ!」
風の道をつくる
フィヨはまず、崖の周りをぐるりと回って調べ始めました。やがて、ある場所でピタッと足を止めます。
「ここだ!」
「ここ?」
「うん。ここは風が集まって、上に向かって流れてる。だから、この場所からなら、風を使って登れるかもしれない!」
ココとルルは目を見合わせました。風を使って登る……?
「でも、どうやって?」
ココが聞くと、フィヨはニッと笑いました。
「まずは雪をたくさん集めよう!」
三匹は風が集まる場所に、雪をせっせと運びました。そして、雪をギュッと固めて少しずつ坂道を作っていきます。
「これで、風に押してもらいやすくなるはず!」
フィヨは自信満々です。
「でも、それだけで登れるかな?」
ココが心配そうに言うと、フィヨは大きく息を吸い込みました。
「大丈夫、僕が合図するから、タイミングを合わせて走るんだ!」
ココとルルはゴクリと息をのみました。
風に乗る!
「いくよ……!」
フィヨが耳を澄ませます。
「……今だ!」
三匹は一斉に雪の坂を駆け上がりました。
ビューーーーン!!
その瞬間、大きな風が吹きつけました!
「わぁぁぁ!」
風がココたちの体を押し上げ、崖の上へと運んでいきます。
ドサッ!
「うわっ……ついた?」
ココが目を開けると、そこには……
フィヨの知る匂い
目の前に広がっていたのは、白い平原でした。風が強く吹き、雪が舞い上がっています。
「ここは……?」
ルルがあたりを見渡します。
すると、フィヨがピタッと足を止めました。
「この匂い……!」
「え?」
フィヨの鼻がピクピクと動きます。そして、目を輝かせながら叫びました。
「この匂い、知ってる……! 家族が近くにいるかもしれない!」
ココとルルの胸が高鳴ります。
「じゃあ、探しに行こう!」
フィヨは大きく頷き、風を感じながら先頭に立って走り出しました。
── この先には、フィヨの家族が待っているのかもしれない。
ココたちは期待と不安を胸に、雪原の奥へと進んでいきました。
シロクマのココとフィヨの家族
風の匂いを頼りに、フィヨは真っ白な雪原を駆け抜けました。
「この先だ……! 絶対にいる!」
ココとルルも急いでフィヨの後を追います。胸の奥がドキドキしていました。
── フィヨの家族に、本当に会えるのだろうか?
雪が舞い上がり、視界がぼんやりとかすみます。でも、フィヨは迷うことなく走り続けました。
すると──
サァァァァ……
風が強く吹き、雪が晴れた瞬間。
「……!」
フィヨが突然、立ち止まりました。
ココとルルもフィヨの隣に並び、前を見つめます。
そこには──
3匹のホッキョクギツネがいたのです。
再会
フィヨは目を丸くし、震える声でつぶやきました。
「……お母さん?」
その言葉に、3匹のうちの1匹がピクリと耳を動かしました。
そして、ゆっくりとこちらを向きます。
「フィヨ……?」
それは、フィヨとそっくりな白いキツネでした。でも、少しだけ体が大きくて、目は優しく光っています。
「本当に……フィヨなの?」
「お母さん!!」
フィヨは一気に駆け出しました。
「お母さん!! お母さんだ!!」
お母さんキツネも駆け寄り、フィヨをぎゅっと抱きしめました。
「よかった……本当に……無事でいてくれて……!」
フィヨの目から、大粒の涙がこぼれました。
「僕、ずっと探してたんだ……風の流れを追って……!」
「私たちも探していたのよ……! ずっと、ずっと……!」
フィヨの兄弟らしき2匹のキツネも近寄ってきました。
「フィヨ、本当にお前なのか?」
「お兄ちゃん……! お姉ちゃん……!」
3匹は固く抱き合いました。
ココとルルは、その様子を見守りながら、そっと微笑みました。
ココの気持ち
「よかったね、フィヨ……」
ココは心の底からそう思いました。
でも、胸の奥が少しだけチクっとしました。
── フィヨは家族と一緒にいるほうが幸せなんじゃないか?
── これで、僕たちの旅は終わるのかもしれない……。
ココは少し寂しさを感じながら、フィヨを見つめました。
フィヨは涙を拭うと、ココたちのほうへ振り向きました。
「……ありがとう、ココ。ルル。」
フィヨの目は、感謝の気持ちでいっぱいでした。
「君たちと出会えたから、ここまで来ることができたんだ。」
「そんな……僕たちはただ、一緒に旅をしてただけだよ。」
「それが大事なんだよ。」
フィヨはにっこりと笑いました。
そして──
「でもさ、これで終わりじゃないよね?」
「え?」
「僕、また旅をしたいんだ。家族と再会できたけど、風はまだ僕をどこかに導いてる気がするんだ。」
フィヨは風を感じるように耳をすませました。
「お母さん、僕、もう少し旅を続けてもいい?」
お母さんキツネは少し驚いた顔をしましたが、やがて優しくうなずきました。
「フィヨ……あなたが決めた道なら、私は信じるわ。でも、いつでも帰ってきていいのよ。」
「うん!」
フィヨは嬉しそうに笑いました。
そして、ココたちのほうを見て言いました。
「ねえ、ココ、ルル! 僕、これからも一緒に旅をしていい?」
ココは驚き、そしてすぐに笑顔になりました。
「もちろん!」
「大歓迎だよ!」
ルルも嬉しそうに羽をばたつかせました。
こうして、フィヨは家族と再会を果たしながらも、再びココたちとともに新しい旅へ出ることを決めました。
── この先には、どんな冒険が待っているのだろう?
風は、まだ彼らを新しい世界へと導いていく。
シロクマのココとルルの理由
フィヨの家族との再会を終え、再び旅を続けることになったココたち。
夜の雪原で焚き火を囲みながら、ルルがふと空を見上げました。
「……ねえ、ルルはなんで旅をしてるの?」
ココがたずねると、ルルは少し驚いた顔をしました。
「えっ? うーん……」
フィヨも興味深そうに耳を傾けます。
「そういえば、ルルの旅の理由って聞いたことなかったな。」
ルルは少し考え込むようにくちばしをトントンと動かしました。
そして、小さく息をついて言いました。
「……僕はね、『空を飛ぶ方法』を探してるんだ。」
空への憧れ
「空を飛ぶ?」
ココとフィヨが顔を見合わせました。
「ペンギンは空を飛べないんだけど……僕、小さいころから空を飛ぶ夢を見てたんだ。」
ルルの瞳が、遠くを見つめるように輝きました。
「海を泳ぐのは得意だけど、本当は雲の上まで行けたら、どんな気分なんだろうって思うんだ。」
「それで旅をしてるの?」
ココがたずねると、ルルはうなずきました。
「うん。どこかに、僕でも空を飛べる方法があるかもしれないって思ってさ。」
ルルは羽をばたつかせて、少しだけジャンプしてみせました。
でも、やっぱりペンギンは飛べません。
「……まだ見つかってないけど、でもね、旅をしてると色んなことが分かるんだ!」
ルルはにっこり笑いました。
「風の流れとか、山の高さとか、雲の動きとか……。僕は飛べないけど、風を感じることはできる。それって、もしかしたら空を飛ぶことに少し近づいてるんじゃないかなって。」
「ルル……」
フィヨが静かに言いました。
「それってさ、すごく素敵なことだよね。」
「えへへ、そうかな?」
「うん! それに、君が空を飛べる方法を見つけるまで、僕たちも一緒に探すよ!」
ココも力強くうなずきました。
「僕も手伝う! 旅をしていれば、きっといつか答えが見つかるはず!」
ルルは嬉しそうに笑いました。
「ありがとう、二人とも!」
それぞれの旅の理由
ココは「世界を知りたい」という気持ちで旅をしている。
フィヨは「家族とのつながりを探して」旅をしていた。
そして、ルルは「空を飛ぶ方法」を探すために旅をしていた。
三匹の理由はそれぞれ違うけれど、それでも一緒に旅をしている。
それがなんだか、とても素敵なことのように思えました。
「よーし! もっともっと遠くへ行ってみよう!」
フィヨが風を感じながら言いました。
「うん! きっと、まだ知らない世界が待ってるよ!」
ココもワクワクした気持ちで答えました。
「じゃあ、次はどこへ行く?」
ルルが問いかけると、フィヨが風を読むように目を閉じました。
「……この風の向こうに、何かがある気がする!」
三匹は顔を見合わせ、そして笑いました。
── 新しい冒険が、また始まる。
空を飛ぶ方法を探しながら、風の行く先へ──。
シロクマのココとルルが空を飛ぶ日
旅を続けるココたちは、ある日、とても大きな氷山にたどり着きました。
「うわぁ……高い!」
ルルが見上げて驚きました。その氷山は空に向かってそびえ立ち、頂上は雲に隠れていました。
「ここを登れば、空に少し近づけるかも!」
ルルはワクワクしながら言いました。
「よし! みんなで登ってみよう!」
ココとフィヨもうなずき、三匹は氷山を登り始めました。
頂上での出来事
氷の階段を慎重に登り、ようやく頂上にたどり着きました。そこは広く平らで、見渡す限りの景色が広がっていました。
「すごい……!」
ココは息をのんで見渡しました。眼下には白い雪原が広がり、遠くにはキラキラ光る海が見えます。空はどこまでも青く、雲がゆっくり流れています。
「ねえ、僕、ここから飛べるかな?」
ルルが冗談っぽく言いましたが、目は本気でした。
「えっ、やめといたほうが……」
ココが心配そうに言いましたが、ルルは翼を広げて風を感じていました。
「この高さなら、風に乗れるかもしれない……!」
ルルは、思い切って崖のギリギリまで走りました。
「ルル、危ない!」
フィヨが叫んだその瞬間──
ゴォォォォォッ!!!
強い突風が吹き抜け、ルルの体を一気に持ち上げました!
空に舞うルル
「わわわわーーーっ!!!」
ルルは思いがけず空中に投げ出されました。
「ルルーーー!!」
ココとフィヨが叫びます。
でも──
ふわっ……!
ルルは風に乗って、ゆっくりと滑るように空を舞っていました。
「え……!? ぼ、僕、飛んでる……!?」
ルルの羽は、風を受けて軽やかに広がっていました。
── ペンギンは飛べないはず。
── でも、今、ルルは確かに空にいる!
ルルはくるくると回りながら、空を舞い続けました。
「うわぁぁぁ!! すごい! すごいよ!!」
最初は驚いていたけれど、すぐに楽しくなりました。風に身を任せて、大空を滑るように進んでいきます。
下では、ココとフィヨが目を丸くしていました。
「すごい……ルル、本当に飛んでる!」
「風に乗ってるんだ!」
フィヨが興奮気味に言いました。
ルルが気づいたこと
風が少しずつ弱まり、ルルは氷山のふもとへとゆっくり降りていきました。最後はふわっと雪の上に着地します。
「……わぁ」
ルルはしばらく動けませんでした。
── 空を飛んだ。
── ほんの少しだったけど、確かに僕は飛んだんだ。
ココとフィヨが駆け寄ってきました。
「ルル! 大丈夫!?」
「すごかったよ、ルル!」
ルルはニッと笑いました。
「僕、飛べた……! ほんのちょっとだったけど、風に乗れたんだ!」
「うん! 風が君を運んでくれたんだね!」
フィヨが嬉しそうに言いました。
「……ってことは!」
ルルは拳を握りました。
「僕が空を飛ぶ方法は、やっぱり風の流れを知ることなんだ!」
ココとフィヨは目を輝かせました。
「そっか! ルルは飛べないんじゃなくて、まだ方法を知らなかっただけなんだ!」
「うん! これからもっと風を感じて、もっと遠くへ行ってみる!」
ルルの目は、これまで以上に輝いていました。
── こうして、ルルは “空を飛ぶヒント" を見つけたのです。
でも、これはまだ始まり。
本当に自由に飛ぶためには、もっと旅を続ける必要がある。
ココたちは顔を見合わせ、そして笑いました。
「じゃあ、次はどんな風を探しに行く?」
「もっと強い風が吹く場所とか?」
「それとも、もっと高い山?」
── ルルの旅は、まだまだ続く。
風はどこまでも吹いている。
どこかに、ルルが本当に空を飛べる場所があるかもしれない。
だから、ココたちはまた、新しい世界へと歩き出しました。
「続きを書いて」「こういうストーリーを入れて」と指示したら続々と書いてくれる。
フリーで制限があるのでここまでになっていますが、無限に書いてくれそう。
小さいお子さんがいて「絵本を何冊も買えない」という時に、家庭での読み聞かせに使えるのではとふと思いました。