パン屋さん

質感の試行錯誤
1つ1つ画像を用意して貼るやり方じゃなく、テクスチャの調整で何とか出来ないか。
データが重たくなるらしいし、チャレンジしてみよう。
という理由であれやこれやと試行錯誤していました。
カラーランプと各種テクスチャ、マッピングと戯れつつ、パン屋さんを作りました。
アップにしない前提で、「よく焼けてるところ」「火が当たりにくい部分」「両者の中間」の3つを用意。
シンプルな丸いパンを作って3つを割り当てた後、編集モードで切り替え→Ctrl+D→分割?分離で量産してみました。
Ctrl+Dが大事な件
慣れているからという理由でつい…Ctrl+C(コピー)→Ctrl+V(ペースト)で複製しまくっていたのですが…。
以前に「世界樹を作って」というお題に挑み、マテリアルが大量になって痛い目を見た事がありました。
「1本の枝にマテリアルをつけた状態でベースを作って複製。」
これの何が怖いかって、作っている人にしか伝わらないかもしれませんが…。
設定したマテリアルが細かい木を作ろうとコピーペーストすればするほど、ネズミ算式に大量に増える事です。
アドオン(楽するためのプラグインみたいなやつ)を使った状態の枝で、幹からだいたい3段階ぐらいの分岐です。
世界樹にするには幹の太さや葉っぱの枚数が気にいらず、1から自作を試みました。
かなり分岐させた木を作っていき、「立派な姿になったもんだ」と感慨深く感じていた次の瞬間。
以降の操作が鉛のような重さで動かせなくなりました。
原因を理解し「一気に消す方法はあろう」とタカをくくっていたのですが…甘かった。
「マテリアル13000」みたいな恐ろしい表記になった所から一気に消すことがまず困難なわけです。
選択途中でぐるぐるし、すぐに落ちてしまうから。
こうなると2択しか残されていません。
①費やした時間をスパッと諦める
②落ちるギリギリに滑り込みながら一個一個とりあえず消して、途中保存を挟みながらデータが軽くなるまで根性で頑張った後、軽くなったらまとめて消す。
退勤時間と同時に私は考えました。
仮に一個一個消した時、何度クリックし続け、何時間かかるんだろうかと。
ざっくり計算してみました。
その時は最大値を見ておらず、「5000クリックぐらいなら、1時間40分の連打でいけそうだ。」と思ってしまったわけです。
帰って1時間ひたすら連打しました。
20分も過ぎたら手が攣りそうで、100個消すのも果てしなく感じ、700個見た辺りでめげそうで、投げ出したい衝動が波のように寄せては返していく時間でした。
とても苦しい闘いでした。
でも途中からはまとめて20個程ずつ消せるようになり、最終的には何とか1つを残して全消去を達成しました。
そんな苦い経験から、「機械が反応するからってすぐにコピーペーストしちゃあかん!」を学習しました。
出来上がり
ということで、たくさん使うパンと木の部分は、マテリアルを増やさないよう最大限気を付けました。
全体像
現実だったら「直射日光当たりまくりの場所にパンを置く」のは品質管理の問題であり得にくいですが。
そこは創作の自由な所ということで、天窓を設けて明るい店内にしました。
以前に作ったコニファーも緑要員で端に待機。
奥にある窓から差し込む光がお気に入りポイントです。
パン屋さんと言えば、需要が多いのか食パンが目に留まりやすい位置にあるイメージなので、食パンはどこからでも見える位置に配置しました。
※勝手なイメージです。
ぐるっと一周店内を回れるように。
お客さん同士がぶつからないように。
眺めながら歩くにはどう置いたら良いかな。
などなど、パン屋さんになった気分を楽しみました。
「パンを手前に店内の雰囲気をさり気なく」なイメージのアングル。
「お店の宣伝用に撮る時はこんな感じが良いかな。」などと妄想しつつ、カメラマンさん(職業体験くらい)になった気分で楽しかったです。
カウンター側からも一枚。
配置しながらいろいろ妄想が膨らみ、お店作りをしているようで楽しかったです。