焼き鳥制作記:人類の相棒を、デジタルで焼く夜

紀元前からの「乾杯」に思いを馳せて
人類がお酒と出会ったのはいつだろう。
検索すると、なんと紀元前6000年頃との記載を発見。
遠すぎて想像もつかない大昔です。
そんな頃からお酒は人の身近にあったんですね。
いろんな時代にお酒の席があり、そこではきっと様々な事が語られていたのでしょう。
話が通じているのか通じていないのかなんて、もやはどうでも良いくらいノリノリではしゃいだ姿。
「うぅぅ。聞いてくれよぉ。」としんみりとした空気が流れていた時。
めでたい日の喜びをシェアし、幸せな心地よさに包まれたことも。
数えきれないほど、人と人の間を繋ぐお酒の席があったのだと思います。
そんなわけで、今日のテーマは人類のお供「お酒」
…ではなく…
お酒の相棒「焼き鳥」をデジタルで焼く事にしました。
挑むのは「自分にできる範囲」の、小さな一歩
前回、前々回とAIにお題を出してもらっていました。
でも今回は、作りたいものを作ります。
今日は「自分にできる範囲で挑む日」です。
新しいものを作るだけでも、気付かないくらい小さく挑戦しているはず。
いつか「いつの間にか伸びてたんだな」と振り返るための、今日がその一歩。
結果より何より、「作っていて楽しかった」と思える今の体温を大切にしたいです。
どうやら今、未来を先取りしてしまったようです。
思いがけず既に、ホッコリあったかい。
もしや、炭火の遠赤外線効果が画面越しにこちらへ⁉
んなわけない!
制作中の脳内は、さながら老舗の焼き鳥屋
ここからは脳内の独り言です。

焼き鳥が可愛いのはどこだ。
斜めからいこう斜めから。
奥行きを生むべく背景を作ろう。
台の上には出来上がった串が乗せられた皿で背景に細かさを生もう。
レンズ越しに切り取る、わがままな光め。
接写気味にし、美味しく仕上げよう。
炭火の反射で温度を感じるように。
照明は暖かくて美味しそうに見えるオレンジ。
視認できる明るさを作るべく白よりの黄色。
ライトは複数使おう。
油が滴り落ち、上り立つ煙に誘われるように。
よし、火加減はこんなもんだ。

ハイライトによる肉汁感を出し、絶妙な焦げを足す。
若干焦げの混ざり合ってるくらいの香ばしさ。
そう、ほんのり焦げがあってこそ旨い。
焦げは外せない。
外はカリッと中はふっくらジューシーに。
店内に漂うタレの香りと香ばしさ。
スーハ―スーハ―と嗅いでは準備万端に整えていくお腹。
迎え入れる準備が整った所へ届ける、渾身の一品。
焼き加減にこだわりだしたらもう止まりません。
3Dを作っているというより、炭火の前で串を真剣に見つめ、ひっくり返す瞬間を逃さんとする店主の気分です。
さぁ、ここだ。
光りと影よ混ざり合えー!
お待たせいたしました。
ももとネギまです。

うちは炭火(デジタル)ですからね。
特にこだわったのは、この焦げの香ばしさです。
表面の肉汁が弾ける瞬間のハイライトと、タレが炭に落ちる寸前の照り。
画面越しに熱気が伝わるよう、一串ずつ丁寧にポリゴン……いや、魂を込めました。
ぜひ、冷めないうち(ブラウザを閉じる前)に召し上がってください。
カメラ(表現)の入り口に触れる
カメラって難しそう。(=ディープな世界が広がっていそう)
それは今も変わらない認識です。
でも少しだけ、面白いのかもしれないと思うようになりました。
・どの角度で納めると被写体が可愛いか
・どこに視点の集まる場を作るか
・どんなイメージの想起を狙うか
・クオリティを左右する脇役に何を選ぶか
・光のままならなさが猫のように可愛い
・数値にあるこだわりがい
・自身のチョイスによって変わる結果
・絶え間なく変わる現実の一瞬を掴む、そのままならなさすら愛しい
こだわりがいのある所がいっぱいあること。
夢中になったらどんどん追い求めたくなる気持ちが、ほんの一瞬遠くに感じられたような気がします。
熱いのか、暑いのか
串に熱い視線を向け、画面越しに温度を感じとれるようこだわっていた頃…。
「やけに暑い!」
ふとエアコンのリモコンを見ると、設定が風量元気いっぱいでした。
焼き加減を見守る私の後ろで、エアコンが私を熱しようと頑張っていたようです。
おかげさまで腕をまくり、気合いが入った状態で挑めました。
いい時間になったので、そろそろ暖簾を下ろしにいきたいと思います。
本日は有難うございました。
不定期ですが、良かったらまたお越しください。
